
緊急告知.足尾駅保存車両大規模修繕
クラウドファンディングのお願い
わたらせ渓谷鐵道の足尾駅貨物ホーム周辺では、10両もの保存車両をあしおトロッコ館が管理していますが、長年の風雨により車両全体の痛みが激しく進んできました。そこで当団体では2025(令和7)年度中に全車両の大規模修繕を計画しています。つきましては、既に修繕を終えた古河機械金属所有機2両を除く8両分の修繕費用2000万円について、皆様からのご支援をお願いしたいと考えております。
特に危機的な車両 キハ 3570 ・キハ 3035

国鉄/JR足尾線で活躍し、JR八高線で現役を引退した キハ3570 とキハ3035 という2両の気動車は、われわれが 足尾の地で活動する前から、保存目的のため足尾駅の貨物ホームに留置されていました。
廃車から30年以上の時間が経ち、外板は凄まじい腐食により穴が開いているところも少なくありません。当団体でもキハの復活、活用は難しいと考え、電気が灯らない暗い車内にて休憩スペースとしての活用をしてまいりましたが、2022(令和4)年より状態の調査を開始し、電気系統や空気系統を中心にできるところから修繕を始め、電灯やドアの開閉、ブレーキなどが 問題なく動作するまでに蘇りました。
1. 電気系統を修繕し、試験的に夜間に点 灯を行ったキハ 3570。
2. 腐食により開口してしまった車体。内 部に見えるのは腐食した本来の金属配 管を切除しゴムホースに置換えた
空気配管。(周囲の黒色は錆止め)
3. 外観を見ると、各部の腐食状況がわか ります。写真は間藤駅側のキハ 3035
そのほかの修復予定車両
製造60年を超える鉄道車両もあり、車体の傷みは否めません。なお、これらの車両は全て動態保存車であり、走行も可能です。年2回の公開日に行う展示運転は当会の目玉であり、外装だけでなく機器内部も十分にととのった補修、 整備をしたいと考えています。 濃硫酸タンク貨車のタキ20312は足尾線で活躍した後、秋田県の小坂鉄道に移籍しましたが、われわれの活動により足尾駅に里帰りした車両 です。東北本線の矢板駅構内で活躍していた元栃木県北通 運のディーゼル機関車DB064は、スクラップ置場から 当会メンバーが救出しました。とても小さな入換機関車の アント15型は自走可能で今後、牽引実演の構想があります。
1. 秋田県から足尾へと帰還した、もと古河機械金属所有車の濃硫酸タンク貨車タキ 29312
2. 小さな貨車入換機関車のアント 15 型は、公開展示会で走行するなど、マスコット的存在です。
3. 昨年、誕生 60 年を迎えた元栃木県北通運のディーゼル機関車DB064。
4. われわれが、手弁当でおこなっています年2回の足尾駅保存車両公開には、毎回たくさんの 見学客のみなさまが
足尾駅を訪れます。

計画概要
- 修繕対象車両:気動車(キハ3570、キハ3035)
- 入換用ディーゼル機関車(D805、DB064)
- 貨車(ヨ8928、タキ29312、タキ35811)
- 貨車移動機(アント15型)
合計8両
修繕する内容
気動車は外板の腐食が酷いため、パテに頼らない大規模な板金工事を実施し塗装を行います。あわせてエンジン復活の調査を行い、最終的には動態復元を目指すものです。
入換用ディーゼル機関車、貨車には塗装の傷み、錆び、剥がれが多数見られるため、念入りな下地処理を施し塗装を行います。これらはすでに動態保存車両のため、安全性も考慮した徹底した延命対策を施します。

※ 古河機械金属(元古河鉱業)所有の入換ディーゼル機関車2両は、同社によって2024(令和6)年10月に修繕済にて、
今回は修繕対象外となります。
総工費:2000万円(見込み)
修繕施工時期(予定):2025年秋頃
体験型返礼品(予定):普段とは違う位置での特別撮影会、入換用ディーゼル機関車の運転体験、貨車手ブレーキ体験、誘導体験、気動車乗務員体験などetc….多数返礼品計画中
車両モチーフのグッズ類も豊富に用意する予定です!
当企画の主催、実施は一般社団法人あしおトロッコ館 です
最後に…
足尾町は現在、人口が最盛期の4%と著しい過疎化問題を抱えていますが、足尾銅山記念館の開館やあしおトロッコ館本館の拡張といった地域が賑わう話題が盛りだくさんです。これに合わせて保存車両を修復することは町の活性化にも繋がるプロジェクトであると確信しています!皆様のお力添えを何卒、よろしくお願いいたします!
